【劇用車】役車紹介その13 トヨタ ソアラ
【劇用車】役車紹介その13 トヨタ ソアラ
日本がバブル絶頂に向かっていた1980年代といえば高級車やスポーツカーの販売台数が増え、盛り上がりを見せていた時代でした。輸入車に負けない車が続々と登場し、多くの流行が生まれました。その1つがハイソカーブームです。
ハイソカーとは「High society car」(=上流階級向けの車)の略語として1980年代に流行した高級乗用車や上級小型乗用車を指す車のことで、その名の通り豪華なインテリアやアイテムが搭載されているのが特徴です。
今回紹介する役車はハイソカーブームの代表的な1台として挙げられるトヨタのソアラです。
初代ソアラは1981年にトヨタから発売された高級パーソナルクーペで、高級感とスポーティーさが人々の間でブームを巻き起こし、高級パーソナルクーペというジャンルがメジャーとなったきっかけと言われているほどです。
「世界にひとつ、日本にソアラ」というキャッチコピーを掲げて1986年に登場した2代目ソアラは、フォルムなどに初代ソアラの面影を残しつつさらに磨きがかかったモデルです。先述したハイソカーブームやバブル景気もあって高級車にも関わらず総販売台数は30万台を超え大ヒットとなりました。
当社の役車もこの2代目にあたります。
2代目ソアラのテーマは「世界最新技術の粋を結集した最高級プレステージスペシャリティー」
初代モデルの特徴である台形フォルムはそのままに、ボディは飛行機のキャノピーをイメージしたデザインが採用されています。また、ガラスには3次元曲面ガラスを採用することで全体的に丸みを帯びたスタイリングになり品の良さを感じさせます。
真っ白なボディからはカッコいい印象がありますがドアを開けるとこのように内装は絶妙なベージュで統一されていてオシャレさがあります。実は先ほどの窓ガラスもよく見るとうっすらベージュがかっているんです。青空が夕日のような色に変化しどこか懐かしい気持ちにさせます。
インテリアは緑の液晶で表示されるデジタルメーターが搭載されています。このデジタルメーターはハイソカーの特徴の1つでした。
ソアラは3大デートカーの1つに含まれるほど日本屈指のデートカーとも呼ばれていました。今もデートの際に相手が車を持っていたら嬉しいものですが、バブル期は今以上に車が「モテるアイテムと」して必須でした。当時の女子大生が乗りたい車ランキングの常連だったとか。
あえて令和となった今、ドラマのデートシーンなどに登場すると面白いのではないかと思います。レトロブームもありますし現代の若者の目を引くかもしれません。