S500に続き、1964年3月~1965年12月に生産したFR・2シーターのオープンスポーツである。現在でもビンテージカーとして、一定の人気を保っており、また西ドイツ(当時)へ輸出した初めてのアジア製四輪車でもあった。
S500同様の水冷直4 DOHCエンジンで、ボア、ストロークともに拡大(Φ54.5mm×65mm)し、606ccとしたAS285E型へ変更。同社の一連の4ストローク2輪グランプリマシンやF2、F1のエンジンと同じ設計を取り入れた超高回転型エンジンを採用している。
駆動方式はFRであり、フロントサスペンションは縦置きトーションバー・スプリングとダブルウイッシュボーン、リアサスペンションは、コイルスプリングとトレーリングアームの組み合わせの4輪独立懸架である。このうちリアは駆動用チェーンケースをトレーリングアームと兼用としたチェーンアクスルを採用している。
オートバイやフォーミュラカーで培われた技術を元に、自動車製造の経験不足を補うべく、自動車としては独特のアイデアやメカニズムが散見される車両となっている。
仕様項目 | 内容 |
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販売開始時期 | 1964 年 03月 |
最高出力 | 57PS/8,500rpm |
最大トルク | 5.2kgf·m/5,500rpm |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | MT |
乗車定員 | 2名 |