【劇用ヨット　海童を行く】沖縄から新居浜へ②

撮影用ヨット・劇用ヨットレンタルを行っている原田商会。
日本全国に停泊しているヨットは全て船検済み。
海を知り尽くしヨットに傾倒したヨットマスター達が撮影のお手伝いを行います。
海風と共に撮影できる日を楽しみに奮闘する日々あれこれをブログで紹介していきます。

沖縄から四国・新居浜へ
ヨット「ナウティーキャット」を運ぶ旅

今回は鹿児島からの旅を案内しよう。
朝8時に燃料を補給し指宿を出航した我々はこのまま土佐清水へ向かっていく。

天候も穏やかで爽快な船出。しかしそれも佐多岬までだったようだ。

折しもこの時宮崎県付近で激しい雨をふらす雨雲が発生。
その為佐多岬を交わした瞬間に波は高くなり向かい風を受けてしまう。
天気図を見て状況はわかっていたがこのまま強行することはできない。

キャプテン大場の判断は素早く判断し、航行を中止しUターン。
そのまま九州を大回りするルートへと変更した。
九州を回っていく分当然ながら日数がかかるが安全には変えられない。

航海のポイントは【無理はしない】こと。
これが海を安全に楽しむポイントである。

しかしながらUターンしたがどんどん東から天気は崩れていく。
どこかへ停泊するのか、またはこのまま走り続けるのか…クルーと打ち合わせを行い夜通し走ることに。
枕崎を交わした頃から雲行きは怪しくなり、野間岬の手前からあちこちで雷が発生
海の上で雷が光ると稲光がすごく目も眩む明るさだ。
天候はしばらくすると安定したがこの時の大変さもまた海の良さ。
厳しい自然環境を乗り越えるのも醍醐味といえよう。
船はそのまま航行を続け、上甑の暗礁を上手く避けて翌日の昼、目的の長崎県平戸市の港に着岸。
実に30時間、枕崎から走りっぱなしの回航であった