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【劇用車】役車紹介その16 ホンダ NSX

【劇用車】役車紹介その16 ホンダ NSX

近年、国産旧車ブームが止まりません。
2年ほど前から流行しているレトロブームに加えて、先日アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の影響もあり国産旧車ブームはさらに加速しています。とあるニュースでは受賞をきっかけに作中で登場した車が売り切れなんて話もあるそうです。


今回紹介する役車は当時F1参戦を機に発売されたホンダを代表するスポーツカーNSX TypeRです。
「our dreams come true」、「緊張ではない、解放するスポーツだ」をキャッチコピーに掲げてバブル真っ只中に登場したNSX。1990年の初代発売から16年間1度もフルモデルチェンジを行うことなく販売されていました。

New SportsCar Xを略して名付けられたNSXはその名の通り新しいスポーツカーを目指して性能面、品質面で海外のスポーツカーに負けるない技術力と挑戦力を込めて開発されました。なかでもフェラーリを強く意識していたといわれています。


前回のブログで紹介したMR2と同じくミッドシップエンジンを採用、軽量性を追求するなど技術力の高さで3年先まで予約がいっぱいになるほど国内、世界的に注目を集めました。現在でも人気が止まらずお家が買えるほど価格が高騰しているくらいです。

当社が所有するのはNSXのなかでもTypeRと呼ばれるもので、サーキットにおいてさらにベストなパフォーマンスを発揮できるレーシングカーを目指しながらも、一般道でも走行可能をコンセプトに開発されました。
ボディの無駄部分を削ぎ落とし、内装はとにかくコンパクトにし軽量化されたTypeRは3年間限定生産で1992年に発売されました。最終的には480台が登録されています。

専用色のチャンピオンシップホワイト1色限定で展開されたNSX TypeRのインテリアはどうなっているのでしょうか。まずドアを開けると黒い室内と真っ赤なシートに目を奪われます。白いボディーカラーも相まって色だけで大きなインパクトを与えます。いわゆる映えというやつですね。

素材にもこだわりがあります。シートには現在のBMWやメルセデスベンツにも使われているアルカンターラ(人工皮革スエード)と呼ばれる素材が使用されています。これは本革よりも汚れにくく蒸れにくいといった利点があり、高級感ある質感が最大のポイントです。


軽量化のため限界まで削ぎ落としただけあって室内は狭いですが、先述したように素材の細部までこだわっているため乗り心地は悪くないです。サーキット走行を考慮して開発されただけあって「走る・止まる・曲がる」の基本がしっかりしているなと乗っているだけで感じられました。

特に曲がる瞬間、普通の車にはない滑らかさがあります。サーキット走行は言わずもがな、カーブの多い峠などでNSXが持つ良さが発揮されるのではないでしょうか。