原田商会

ハウステンボスマリーナは、長崎県大村湾の北に位置し、ヨーロッパの街並みを再現した日本でも最大規模のテーマパーク、ハウステンボスに併設されたマリーナだ。ハウステンボスの東側には、運河沿いに日本で最初にプライベートポンツーン付き別荘が作られたことでも有名、マリーナ横の跳ね橋をくぐって運河に入り、自宅の前にボートやヨットを係留できる。

ハウステンボスは、オランダの街並みを基調として、歴史のあるヨーロッパの風情を感じることができ、街並みには花々が咲き乱れ、バラや紫陽花、胡蝶蘭など季節に合わせて、訪れる人々の目を楽しませてくれる。特にチューリップのシーズンは、100万本の色とりどりのチューリップが咲き誇り圧巻だ。
夜になると、街並みが照明でライトアップされ、さらに美しくロマンティックなムード溢れる情景に、心ゆくまでナイトライフを楽しめる。

大村湾は、東シナ海から佐世保湾に入り、南に下がって針尾の瀬戸から細い航路を進み、西海橋をくぐって大きな内湾に入る。潮流の激しい針尾の瀬戸は、最大で10ノットにもなり、渦を巻いて行く手を阻む。大村湾に入るには、潮の時間を見て潮止まりを見て抜けるようにする。
大村湾は、南北約26 km、東西約11 km、面積約321 km2の海域で、湾内に入るには、西側を針尾の瀬戸と東側を佐世保湾まで水路のようになっている幅の狭い早岐瀬戸の二つの出入リ口のみだ。二つの瀬戸で閉ざされた波静かな湖のような湾である。
ヨットでの出入りは、針尾の瀬戸のみとなっている。
エメラルドグリーンの海面が広がり、水は綺麗だが透明度は低い。湾内は干満の差が低くよほどの強風が吹き荒れなければ、静かな入江の島陰にアンカーリングしての船上バーベキューなど、都会の喧騒から逃れて静寂のひと時を味わうのも一向である。

ハウステンボスマリーナを出港して、近隣のクルージングにも恵まれた環境が整っている。歴史や風光明媚なスポットも多く、ヨットマン憧れの地でもある。佐世保湾を出て北に平戸へのクルージング、南に長崎港へのクルージング、西には、五島列島が連なり、美しい島並みを見ながら入り組んだ深い水路を進むと、大自然の美しさが目の前に広がる。
五島列島は黒潮が育む新鮮な魚介類も豊富で数日間のクルージングでの食べ歩きにも最適なクルージングポイントだ。